こんにちは、みにさんです。
今回はブルーベリーの剪定について、元ブルーベリー畑の管理人である私が、時期やコツを画像付きで初心者の方にもわかりやすく解説します。
ブルーベリーの剪定が必要な理由
ブルーベリーの剪定が必要な理由は大きく3つあります。ひとつ目は株の大きさ・形を調整すること、ふたつ目は古い枝の更新、みっつ目は風通しや光通りを良くし株を健康にすることです。それぞれ詳しく解説していきます。
1: 株の大きさを調整し、樹形を整える
ブルーベリーに限らず樹木は放っておくと枝が伸び放題になり、形が崩れ、見た目がだらしなくなります。そこで枝を間引いたり、伸びっぱなしの枝を切り詰めることで、樹形を美しく見せることができます。
また、玄関やベランダなどの狭い場所の栽培では、株をコンパクトにしておくことで、邪魔にならずに管理もしやすくなります。
2:古い枝の更新
枯れた枝や古い枝を落として、若く新しい枝に更新していきます。枝は古くなっていくと弱ったり、実付きが悪くなっていきます。若い新しい枝を残すことで元気な株にし、花つき、実つきを良くしていくことが必要です。特に株元から出てくる、上に真っすぐ伸びる元気で太い枝は将来の主幹になるので大切にしましょう。
3:風通し・光通りを良くする。
あちこちに伸びた枝の数を減らし、株の中の風通しや光通りを良くすることで、病害虫の発生を減らしたり、株を健康に保つことができます。また果実に光を当てることで実の質も上がります。
ブルーベリーの剪定をする時期
ブルーベリーはツツジ科の落葉樹で、一般的に落葉樹は休眠期である12月~3月に剪定を行うのがベストとされており、同じようにブルーベリーも12月~3月に剪定を行います。
高温期の剪定は樹木にとってストレスとなり、株が弱ったり、枯れる原因にもなることがあるので極力避けるようにします。病気が出た場合や枝や葉が混んできてどうしても夏場の剪定を行う時は軽く枝を間引いたり、枝先を切る程度にし、なるべく株に負担をかけないことが望ましいです。
ブルーベリーの剪定方法(画像つき)
「剪定をする」というと難しく聞こえるので、わかりやすくいうと「不要な枝を取り除く」というイメージです。長く伸びた枝や幹を残したい場合、長さだけ調整したい時などは枝の途中で切りますが、基本的には枝の付け根から切ります。
枝の途中で切る場合はなるべく外側の芽の上5㎜くらいのところで切ります。切った部分の芽から枝が伸びていきますので、内側の芽で切ると内側に枝がのびてしまい樹形が崩れてしまいます。どうしても内側にしか芽がない場合はその部分で切って大丈夫です。
伸びすぎた枝を切る
途中から勢いよくでた枝です。②の位置で切るとスッキリしますし、①で切ると赤線のように枝が伸びていきます。
①の位置で切ってもよかったのですが、少し長すぎる感じでしたので、思い切って②の位置で切りました。
古い枝や下枝を切る
細くて弱い枝、枯れた枝、下枝を切っていきます。
株元がスッキリしました。
不要な枝を抜く
枯れている枝、内側に向いた枝、重なっている枝などを切っていきます。
切りすぎると花芽がなくなるのでバランスを見ながら切ります。
かなりスッキリしました。
花芽と葉芽の見分け方
赤の矢印が花芽、黄色の矢印が葉芽です。花芽を切った枝には実がなりませんので、花芽の数を見ながら、切る枝、残す枝の選別を行いましょう。切りすぎると収穫量が減りますし、残しすぎると株がワッサワサになってしまいます。
花芽:枝の先の方につきプクっとふくらんでいます。花がつき実にになる芽です。
葉芽:葉となる芽です。こちらの芽には実がつきません。
まとめ
ブルーベリーの剪定作業は、樹形を整えたり、病害虫の予防効果、枝や幹の更新などに欠かせない作業です。
剪定というと難しく感じますが、冬季の剪定作業が原因で枯れたりすることはほとんどありませんし、少しずつ枝を外していけば大きく失敗することもありません。株全体のバランスを見ながら切っていくという繊細さも必要ですが、不要な枝はバッサリ切るといった大胆さも必要です。
花芽がついている枝を落とすのはもったいない気もしますが、花の数を減らすことは株の負担を減らしたり、ひとつの実を大きくするといった効果もありますので思いきって剪定していきましょう。
ブルーベリーの基本的な育て方はこちらの記事も参考にしてください。
ちょっとひと手間、株を元気にする【鉢替え】に関する記事はこちら。
以上参考になればうれしいです^^ありがとうございました。