こんにちは。みにさんです。
今回はプランターや鉢を使ってのブルーベリーの栽培方法について解説します。ブルーベリーの栽培には広い土地や畑は必要ありません。少し大きめのプランター・鉢さえあれば、たくさんの実が収穫が可能です。
私は以前ブルーベリー畑の管理をしていたこともあり、その経験も踏まえて、初心者の方にもわかりやすくプランターを使ったブルーベリーの栽培方法について解説します。
ブルーベリーの苗選び
ブルーベリーは系統が3種類にわかれており、それぞれ性質が異なりますので地域に合ったものを選びます。極端に暑い寒いがなければどれを選んでも問題ありません。
ブルーベリーの系統
~ラビットアイ系~
寒さに弱く暑さに強い 収穫の目安7~8月 樹高は大きくなるものが多い 多産種が多い
~ノーザンハイブッシュ系~
暑さに弱く寒さに強い 収穫の目安6~7月 樹高はコンパクト 粒の大きいものが多い
~サザンハイブッシュ系~
寒さに弱く暑さに強い 収穫の目安6~7月 樹高はコンパクト 粒の大きいものが多い
系統を決めたら品種を選びますが、ホームセンターでもブルーベリー苗の品揃えは豊富で、簡単に手に入ります。たくさんの品種があり迷いますが、解説(甘さ、酸味、実の大きさなど)が載っているタグがついていますのでそれを参考に好みで選べば大丈夫です。どれにしようか考えるのも楽しみのひとつです。
またラビットアイ系は自家受粉しにくいので必ず同系のもの2品種以上で育てましょう。ハイブッシュ系は1本でも結実しますが、2品種以上で栽培したほうが実付きがよくなります。同系のもの2品種以上で栽培することがポイントです。
我が家ではノーザンハイブッシュ系のエリザベス・ブリジッタ・デュークという3品種を栽培していますが、微妙に収穫時期がずれるので長期間収穫楽しめます。
我が家のブルーベリー6月の様子。
ブルーベリーの植え付け時期
ふつう樹木の植え付けは休眠期に入る11月から3月くらいにかけて行いますが、ブルーベリーの植え付けもこの時期に行います。ただし気温がぐっと下がる1月2月は避けた方がいいでしょう。寒冷地では根が傷む恐れがあるので3月植えの方が無難です。
鉢植えブルーベリーの植え付け
植え付け自体は超簡単!植え付けの時に重要なのは土です。最近はブルーベリー専用土というのも簡単に手に入りますので、それを使えば楽チンです。
プランター・鉢選び
1つの鉢に1株植え付けます。プランターは20L~35Lのものがおすすめです。大きすぎると場所もとり、植え替えの時や移動させる時に苦労するので、お家のスペースに合ったものを選びましょう。
土
土は赤玉土(中粒)とピートモスを3:7で合わせたものもしくはブルーベリー専用土を使用します。
注意することは、ブルーベリーは酸性の土を好みますので、ピートモスは必ず酸度未調整のものを使用してください。袋に『酸度未調整』と記載されています。ブルーベリーの土であればそのまま使えます。
肥料
元肥・追肥は化成肥料(野菜の肥料)もしくはブルーベリー専用肥料を使います。注意するのはブルーベリーは酸性土壌を好むため、化成肥料の中には苦土石灰が含まれているものがありますが、土壌がアルカリ性に傾いてしまうので苦土石灰が含まれているものは避けましょう。
また、肥料に油かすを使うのは避けたほうが無難です。未発酵の油かすを使うと土中でアンモニアガスを発生させる恐れがり、土壌をアルカリ性に変えてしまう可能性があるからです。
植え付け
鉢の底に赤玉土の大粒を5㎝ほど敷き、その上に土と化成肥料2にぎりくらいを混ぜたものを入れ植え付けます。植え終わったら水をたっぷりあげます。
60㎝くらいの苗であれば、秋植えをした場合、翌夏から収穫可能です。
1年目は花を早めに摘み取り実をつけさせずに株を充実させるという方法が紹介されている場合がありますが、経験上、1年目に実をつけさせた場合でも2年目以降も普通にたくさんの実をつけてくれましたので、特に1年目の収穫を諦める必要はないかと思います。
ブルーベリーの管理方法
水やり・肥料
半日陰でも大丈夫ですが、日光を好みますので日当たりの良い場所がベストです。水やりは表面が乾いたらたっぷりと与えます。目安は鉢の底から水が流れるくらいです。特に夏の乾燥には注意します。
肥料は6月くらいに1回、収穫後の8~9月に1回、化成肥料を表面にまいて、軽くまぜます。また3月くらいに元肥として化成肥料を与えます。
2年目の元肥
株の周り3ヶ所にすき間を作り、肥料を入れて埋め戻します。根が張っている場合は根が切れてもかまわないので少し強引にすき間を作りましょう。
植え替えは2~3年に一回行います。複数の鉢を管理している場合は、1年ごとに数鉢ずつ植え替えする方法であれば、一回の手間も少なくて済みます。
病害虫
病害はほとんど心配ないと思いますが、害虫はコガネムシが実を食べに来ることがあるので見つけたら捕殺します。コガネムシは夜行性なので早朝や日没後によってきます。
コガネムシに食べられた実。
またコガネムシの幼虫もよく発生します。株が成長しなくなったり、弱まってきたら、土中にコガネムシの幼虫がいる可能性があるので、掘り起こして捕るか、ダイアジノン粒剤を散布して退治します。
コガネムシの幼虫対策はこちらの記事
ブルーベリーの生理障害【クロロシス】についてはこちらの記事
鳥対策
野鳥もブルーベリーが大好きなのですぐにやってきて実を食べられてしまいます。防虫ネットをかけ予防します。
支柱を差して防虫ネットを上から被せて、洗濯バサミでとめておけばオーケーです。
剪定
ブルーベリーの剪定は12~3月に行います。枯れ枝を切ったり不要な枝を取り除いてあげます。
ブルーベリーの2月の様子。新芽が膨らんでいる状態。
まとめ
ブルーベリー栽培の大切なポイントは3つです。
❝土作り❞ ❝系統選び❞ ❝2品種以上植える❞
このポイントをおさえておけば大きく失敗することはありません。
果実をつけた株は見た目も清涼感があり、秋に葉が紅葉する品種もありますので観賞用としても楽しめます。プランター・鉢であればベランダ等での栽培も可能ですし、移動も楽ちんです。もちろん地植えでの栽培も可能ですので、お家のスペースを利用して、自分に合ったスタイルでブルーベリーの栽培を楽しみましょう。
以上参考になれば嬉しいです^^ありがとうございました。