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~家庭菜園~プランターを使った『ニンニク』の育て方を初心者にもわかりやすく解説。

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こんにちは、みにさんです。

今回は『ニンニク』の栽培方法についてまとめました。ニンニクは初心者にも育てやすく、収穫した後も長期間の保存ができる便利な野菜です。栽培中にはニンニクの玉部分とは別に、めちゃくちゃ美味しい『ニンニクの芽』も収穫できます。

また、1度収穫すれば収穫したニンニクを種としても使えますので、種を買わなくても毎年ニンニク栽培を楽しめます。

ニンニクは栽培自体は簡単ですが、植え付け(9~10月)から収穫(6月)までの栽培期間が長い野菜ですので、翌年の夏野菜も含めて栽培計画をたて、栽培スペースを確保しましょう。

ニンニク栽培の土

プランターは深さが25㎝以上あるものを選びます。土は市販されている野菜の土や園芸用の培養土でOKです。

土を再利用する場合は、しっかり土壌改良しましょう。2週間前に、土が減っている分の腐葉土(堆肥)と石灰窒素を入れてよく耕し、種まきの直前に、有機石灰、化成肥料を入れよく耕します。

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ニンニクの品種選び

ニンニクは基本的に寒冷地向けの野菜ですが、最近は暖地向けの品種もあるようです。気候の影響を受けやすい野菜なので、地域に合った品種を選びます。

〇寒冷地向け…【ホワイト6片】

最もポピュラーな品種です。関西の山間部での栽培を行いましたが、寒冷地向けのホワイト6片でも問題なく収穫できました。

〇寒冷地・暖地両方OK…【無臭ニンニク】

おすすめの品種で、株も大きくなり育てやすいです。『無臭』とついていますがまったくの無臭ではなく、ちゃんとニンニクの香りがします。

植え付け

植え付けは9~10月に行います。気温が高いと土中で球根が腐ってしまう場合がありるので、残暑が厳しい場合は少し遅らせましょう。

市販されている球根は、塊ままで販売されているものもあるので、必ず1片ずつばらして植えます。

株間15~20㎝、深さ5~7㎝で、先の尖った方を上向きに植えます。プランターの場合は70㎝のものだと1列に3~4つ植え付けます。広めのプランターでは2列植えで大丈夫です。地植えの場合は80㎝の畝をたて4列植えが管理しやすくおすすめです。

画像のプランターは40㎝×70㎝×25㎝です。

先をつまんでズブズブっと親指の付け根が土の表面くらいまで土の中に押し込めば丁度5~7㎝くらいの深さに植わります。

2~3週間くらいで芽がでてきます。遅いと1ヶ月以上経ってから出てくる場合もあるので、諦めずに待ちましょう。

水やり

ニンニクは加湿を好みませんので、表面が乾いたら水やりを行います。地植えの場合は、植え付け後に水やりをすればあとは必要ありません。

病害虫

ニンニクは比較的病害虫の被害が少ないので、家庭菜園で栽培しやすい野菜です。害虫はほとんど出ませんが、病害も少ないですが、数をたくさん栽培しているといくつか病気にかかる株が出ます。病害は自然治癒できないのでダコニール乳剤を散布するか、ひどい場合は他の株にうつらないよう処分します。

病気

・春腐病…付け根の部分がクタクタになり異臭がします。収穫前の4~6月ごろになることが多く、かかってしまったら治すのは難しいので抜き取って処分します。

・モザイク病…葉にモザイク模様が現れ、葉が萎縮します。生育を阻害しますが大きな被害にはなりません。

・サビ病…葉にオレンジ色の粉の塊ができます。触れると胞子が飛びますので周りにうつりますので見つけたらダコニール乳剤を散布します。

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害虫

・アブラムシ類がつくとされていますが、ニンニク栽培で害虫の被害に遭ったことはありませんので、そこまで気にしなくても大丈夫です。

追肥

ニンニクは肥料食いの野菜です。玉を太らすためにもしっかり施しましょう。タイミングは12月、2月、4月に化成肥料を与えます。

株と株の間に一握りまきます。あとは肥料と土が混ざる程度に軽く中耕すればオーケー。

芽かき

5月頃になると株の真ん中からニューっと花芽が上がってくるので、先っぽの蕾が軽く膨らんできたくらいのタイミングで芽の生え際から切ります。これは玉を太らすために、花芽に栄養を取られないようにするためです。

玉を太らすならもっと早く切ればいいのではと思われるかもしれませんが、実はこの『ニンニクの芽』はめちゃくちゃ美味しいので、たくさん収穫するために、少しでも伸びきってから切ります。花が咲いてしまうと芽の部分が固くなって食べられなくなるので収穫のタイミングに注意してください。

なるべく葉っぱを残すように矢印の部分で切ります。

食べるのは茎の部分で、先っぽの芽の部分は捨てます。切ったまま冷蔵庫へ入れておけば2~3ヶ月は大丈夫です。

収穫

6月になり、葉の3分の1くらいが枯れると収穫のタイミングです。

食べきれないものは雨のあたらない、風通しのよい所に置いておけば9月頃まで保存することができます(9月頃に片から芽がでてきます)。ネットに入れて吊るしておくと、風通しもよくなり邪魔になりません。

また収穫したものは秋の植え付け時期に【種】として使えますので、1度収穫すれば、種を買わずに済む無限ニンニクも可能です。

まとめ

ニンニクは他の野菜に比べ病害虫も少なく、プランターでも地植えでも簡単に育てられます。栽培期間が9月~翌年6月頃までと長いため、翌年の夏野菜等の栽培計画も考えながら栽培することをお勧めします。

途中収穫できる『にんにくの芽』もめちゃくちゃ美味しく、特に豚肉との相性は抜群です。

収穫した『にんにく』は風通しの良いところに置いておけば、9月頃まで食べることができます。余った『にんにく』は種として利用できます。

おすすめの品種は【無臭ニンニク】で、玉も大きくなり、収穫し甲斐があります。

以上参考になればうれしいです^^ありがとうございました。