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ベランダでもOK!ビワの鉢植え栽培方法。

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こんにちは。みにさんです。

ビワは育てやすく、無農薬でも作ることのできるので、家庭菜園や家庭果樹園向きの果樹です。1本でも実が収穫できるので、受粉樹も必要ありません。

日当たりさえよければ、鉢植え栽培もできるので、玄関前やベランダなどの栽培でもしっかり実を収穫することが可能です。

また、ビワは常緑樹で冬も葉が枯れないので、庭の観葉植物としても利用できます。

この記事では、ビワの鉢植え栽培の方法を、果樹栽培初心者の方にもわかりやすく、画像付きで解説しますので、ぜひチェックしてみてください。

ビワの基本情報

ビワは寒さにはやや弱く、暖地向きの果樹ですが、関東以西であれば屋外で普通に収穫することができます。耐寒性のある品種もあるので、居住地の環境に応じて品種を選ぶことが大切です。

  ■ビワ

・学名:Eriobotrya japonica

・バラ科ビワ属

・常緑高木

・収穫:5月下旬~6月

ビワの品種

数多くの品種がありますが、手に入りやすい代表的なものを紹介します。栽培環境、果実の大きさ、収穫時期など、好みに合ったものを選びましょう。

冬季に氷点下になることも珍しくない関西の山間部で『茂木』を栽培していますが、屋外で問題なく栽培・収穫できています。

茂木

西日本を中心に栽培されているビワの代表的な品種です。甘味と酸味のバランスが良い上品な味わいです。

田中

大きな果実で茂木に比べると酸味がやや強いのが特徴です。他の品種に比べて耐寒性があるので幅広い地域で栽培が可能です。

長崎早生

5月下旬ごろから収穫できる早生品種で、甘みが強く、ジューシーな味わいです。寒さに弱いため暖地向き。

ビワの植え付け時期

寒さに弱いため、一般的にビワの植え付けは暖かくなる3~4月ごろ行います。

9~10月ごろから植え付けたことがありますが、特に問題はありませんでした。ただ、暑さが残る時期の植え付けは水切れに注意が必要です。

鉢植えビワの植え付け

植え付けや管理は超簡単!水はけの良い土と鉢の置き場に注意すれば、大きく失敗することはないので,特に神経質にならなくても大丈夫です。

プランター・鉢選び

1つの鉢に1株植え付けます。鉢・プランターは15L~30Lのものがおすすめです。大きすぎると場所もとり、植え替えや鉢の移動時に苦労するので、お家のスペースに合ったものを選びましょう。

土は赤玉土(中粒)もしくは鹿沼土と園芸用培養土を4:6で合わせたものを使用します。

肥料

元肥は化成肥料(野菜の肥料)もしくは果樹専用肥料を使います。油かすなど有機肥料でもOK。

植付け時の肥料は、株の生育を促すために、極端にリン酸の多い肥料は避けましょう。

肥料の3要素

・N 窒素:葉や茎を大きく育てる。

・P リン酸:花や実つきを良くする。

・K カリ:根の成長を促し、株を強くする。

植え付け

鉢の底に赤玉土の大粒を3㎝ほど敷き、その上に土と化成肥料2にぎりくらいを混ぜたものを入れ植え付けます。植え終わったら水をたっぷりあげます。

植え付けしてすぐは、風の影響を受けやすいので、支柱を設置しましょう。

60㎝くらいの苗であれば、うまく成長した場合、翌々年から収穫可能です。

鉢植えビワの管理方法

水やり

日光を好みますので日当たりの良い場所がベストです。水やりは表面が乾いたらたっぷりと与えます。目安は鉢の底から水が流れるくらいです。特に夏の乾燥には注意します。

肥料

ビワの肥料は年に3回です。花の咲き終わった2~3月に実の充実を計るために、収穫後の6月に樹勢回復のために、9~10月に夏の暑さで弱った樹勢回復と開花のための栄養補給のために、それぞれ行います。

支柱などを使って4~5ヶ所穴をあけ、穴の中に肥料入れるやり方が簡単で効果的です。ポイントは施肥の度に穴の位置を変えてあげることです。

2~3月の肥料にはマグァンプKがオススメ!リン酸分が多めの割合となっているので、果樹や実付き野菜の追肥に適しており、小粒タイプなら上からばら撒くだけなので手間いらずです。

開花

ビワの花は1月~2月ごろ開花します。花後は少し黒っぽくなったり、枯れたように感じますが、はっきり結実が確認できるのは4月にはいってからなので、そのまま待ちましょう。

虫の少ない時期の開花ですが、受粉を促す作業などもやらなくて大丈夫です。

摘果

実が膨らみかける4月に摘果を行います。ビワは一房にかなりの実をつけるので、そのままだと養分が分散してしまい、ひとつひとつの実が小さくなってしまします。そのため実の数を減らす作業がひつようです。

本来は一粒づつ摘果し、適正な量になるように調整しますが、面倒な場合は、房の先を切ってしまえば簡単に終わります。

まだ多いかなと思ったら、残りを手で摘み取ればOK

病害虫 

病害はほとんど心配ないと思いますが、新芽にアブラムシがつくことがあるので、水でとばすか、薬剤を散布して駆除します。

また、コガネムシが実を食べに来ることがあるので見つけたら捕殺します。ただ、コガネムシは夜行性なので見つけられるのは日没後や早朝が多いです。

袋がけ(紙の袋を実に被せる)を行うことによって、害虫を防いだり、実擦れを起きにくくすることができます。実の状態を見るのにいちいち袋を外さないといけないので、面倒ですが、袋がけは害虫予防に効果的です。

袋がけが面倒な場合はネットがけがオススメ!ネット上から虫に食べられることもありますが、被害は減らせます。実の様子もそのまま観察できるので楽チンです。

収穫

実は4月ごろから膨らみ始め、5月下旬~6月ごろ収穫できます。

4月にはいるとビワの形に膨らんできます。

5月下旬ごろになると黄色く色付いて綺麗で、観賞価値も高いです。

これくらいの色になると食べられますが、まだ少し早いのであと1週間くらい待ちます。

しっかりオレンジ色になれば食べごろです!

収穫したビワは、あまり日持ちがしないのですぐに食べるようにしましょう。

余った場合は、ジャムやシロップ漬け、果実酒など加工することもできます。

ビワの鉢植え栽培 まとめ

ビワは、初心者でも比較的簡単に栽培できる果樹です。日当たりと水やりを適切に行えば、自宅で甘くてジューシーなビワを収穫することができます。

ビワの鉢植え栽培のポイント

  • 日当たりの良い場所で育てる
  • 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える
  • 2~3年に1回、鉢植えを植え替える
  • 摘蕾・摘果をして、実を大きく育てる

鉢植えであればベランダ等での栽培も可能ですし、移動も楽ちんです。もちろん地植えでの栽培も可能ですので、お家のスペースを利用して、自分に合ったスタイルでビワの栽培を楽しみましょう。

以上参考になれば嬉しいです^^ありがとうございました。