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味も香りも最高!しいたけの原木栽培の方法を画像付きで解説。

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こんにちは、みにさんです。

秋の味覚といえば、サツマイモやクリ、フルーツなどたくさんありますが、キノコもそのひとつで、鍋や天ぷらなど、様々な料理に使え、香りも良く、秋を代表する食材です。

日本には、四千から五千種類のきのこが存在していると言われていますが、正確な数は分かっていません。このうち食用とされているきのこは約百種類、一方、毒きのこは約四十種類が知られていますが、その他の大半のきのこについては、食毒が不明となっています。

林野庁HP

野生のキノコは美味である一方で、毎年秋になると食中毒のニュースが流れるように、食毒の判断は素人では難しく、専門家の判断が必要です。

私たちが普段口にしているキノコのほとんどは人口栽培されたもので、最もポピュラーなシイタケをはじめ、シメジやエノキ、なめ茸などがそれになります。

キノコの人口栽培には、伐採した樹木に菌を植え付け、自然環境で育てる原木栽培と、オガクズに栄養源をまぜ、菌を育てる、主にハウスなどの室内で育てる菌床栽培に分けられます。

菌床栽培にについてはこちら

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今回紹介するのはしいたけの原木栽培で、菌床栽培にくらべ、時間も手間もかかりますが、味も香りも格別です。菌の打ちこみ方法や管理方法を画像付きで解説していますので、原木しいたけ作りの参考にしていただけると幸いです。

しいたけの原木栽培 必要資材

   ■しいたけの原木栽培 必要資材

・種駒250~300個

・原木3~5本

・インパクトドライバーor電動ドリル

・穴あけビット

・ハンマー

種駒

こちらのメーカーのものは一袋に種駒250個入っています。他にも500個入りや1000個入りもあります。またメーカーによって一袋の入数や違う場種駒の大きさも違うので必ずチェックしましょう。メーカーによって100個入りのものもありますので、スモールスタートしやすいかなと思います。

しいたけの他にも、なめこ、ひらたけ、きくらげ、くりたけなど様々な種類のキノコの種駒があります。

この種駒にしいたけ菌がワラワラ生きており、原木に打ち込むことで、原木にしいたけ菌を増殖させ、しいたけを育てます。

原木

しいたけ用の原木です。直径15㎝の原木では1本に50~80個の種駒を打ち付けていきます。

原木は栽培するキノコによって適する樹種が違ってきますので、キノコに合わせた原木を選びましょう。しいたけ用の原木はネットやホームセンターで簡単にてに入ります。その他キノコの原木は田舎の森林組合などで各種販売している場合があります。

この画像のものはすでに菌が打ち付けてある木です。原木の7~8割高ですが、栽培はしたいが菌の打ち込みが面倒だという方にはこちらをおすすめします。

-キノコ栽培の適木表-

最適
しいたけクヌギ
コナラ
カシ類
シイ類
シデ類
ブナ
ミズナラ
など
クリ
クルミ類
サクラ
ハン
など
なめこカエデ類
クルミ類
サクラ
トチ
ブナ
エゴ
エノキ
カシ類
クワ
ケヤキ
コナラ
シイ類
シデ類
ハルニレ
ハン
ミズナラ
ヤナギ類
など
カキ
ホオ
ポプラ
など
ひらたけエノキ
クルミ類
ハン
ホオ
ブナ
ポプラ
ヤナギ類
リンゴ
カエデ類
クワ
ケヤキ
サクラ
シデ類
ネム
ハルニレ
ムクなど
カキ
など
くりたけコナラ
シデ類
ブナ
エノキ
カエデ類
カシ類
クヌギ
クルミ
クワ
サクラ
シイ類
ハルニレ
ハン
ポプラ
ミズナラ
ヤナギ類
など
エゴ
ケヤキ
など
たもぎたけクワ
セン
ニレ
アオダモ
エノキ
カエデ類
クルミ類
クワ
コナラ
サクラ
シデ類
ハン
ブナ
ミズナラ
ヤナギ類
など
ホオ
ムク

樹木の伐採などで原木を手に入れる機会がありましたら、処分せずにキノコ栽培にチャレンジしてみてください。伐採した樹木を使う場合は木が生の状態なので2~3ヵ月くらいたってから菌の打ちこみを行いましょう。

インパクトドライバーor電動ドリル

原木に穴を空けるのには電動ドリルを使いますが、バッテリー式インパクトドライバーでも構いません。ただし、バッテリー式ドリルドライバーは穴を開けるパワーが足りないものが多いのでインパクトドライバーか電動ドリルを使用します。

穴あけビット

種駒を打つ穴をあけるためのビットが必要です。注意点は種駒のメーカーによって種駒径が異なりますので必ずチェックし、同じ径のものを選びます。

ハンマー

普通の金づちや木づちで大丈夫です。

しいたけの原木栽培 駒打ち(菌の打ち込み)

特に難しくありませんが、ドリルでの刺傷やハンマーでの指つめなどのケガには十分に気をつけましょう。手袋を使用する場合は、ドリルに繊維が巻き付きかなりやりにくいので軍手は止めておいた方が良いです。

直径約15㎝の原木です。キッチリ測らなくてもいいので、矢印の位置くらいの側面に穴を開けます。

1列に10~15㎝くらいの間隔、1mの原木で8~10個穴が開きます。穴の数も目安なので大体で大丈夫です。

穴が空いたら種駒を穴に差し込み、ハンマーでたたきます。

穴全てに種駒を打ち付けて完成です。最後に抜けている部分がないかチェックしましょう。

しいたけの原木栽培 管理

菌の打ちこみが終わったら、横に寝かせて、直射日光の当たらない日陰で菌をなじませます。日陰がない場合は遮光ネットで覆えばOK。地面にピッタリつかないように枕を敷きましょう。

あとは時々水をかけてあげて湿度を保ちます。2~3か月に一回原木の上下を換えて菌が均等にいきわたるようにします。

湿度や高い場所や温度が高い場所では原木を立てて管理し、風通しをよくしてあげます。

収穫は菌の打ちこんでから1年半~2年後から収穫が可能で、しいたけの発生に必要な原木の栄養がなくなるまで毎年春秋の2回収穫できます。

まとめ

最近ではスーパーで売っているしいたけのほとんどが菌床栽培によるもので、原木栽培のものを食べる機会は少なくなってしましました。原木しいたけは自然そのままの状態と同じ環境で育てるので味も香りも格別です。道具器具を揃えたり、栽培の時間や手間はかかりますが、自分育てたしいたけをぜひ味わっていただきたいと思います。

以上参考になればうれしいです^^ありがとうございました。