こんにちは、みにさんです。
ビワは放置していると、枝分かれが進み、どんどん大きくなります。せっかくコンパクトに管理するために鉢植え栽培をしているのに、大きくなりすぎて、邪魔になってしまうなんてこともあります。
そこで大切になるのが剪定作業です。上手く剪定を行えば、無駄な枝を減らして、樹形をコンパクトに保つことができ、翌年もしっかりと収穫することができます。
この記事では、鉢植えビワの収穫量を減らさずに、コンパクトに管理する剪定方法について、初心者にもわかりやすく、画像付きで詳しく解説します。
ビワの剪定の時期
ビワの剪定時期に適しているのは、一般的には11月~2月と言われています。これは花がついている枝を確認しながら剪定することで、果実をつけさせるために残す枝と余分な枝がわかりやすいというメリットがあります。
しかし、樹形維持のための剪定であれば、特に時期は気にしなくても大丈夫です。収穫後に剪定を行うことで、風通しを良くし、夏場の株へのストレスを減らす効果もあります。
私はいつも収穫後の7月~8月に剪定を行いますが、翌年実をつけなかったり、枯れ込むというようなことはありません。新梢さえ残しておけばしっかり実をつけてくれるので、気になった時に、邪魔な枝や混んできた枝を剪定し、管理しやすい樹形にしましょう。
ビワの剪定方法
ビワを鉢植えで育てる場合は、そんなに広くない場所での栽培が多いと思うので、剪定を行うことで、低くコンパクトに管理していきます。混み過ぎているところや、ピョーンと伸びた枝を抜き取るようなイメージです。
大きくなったビワ。ここから成長するので、放っておくと、翌年はさらに背が高くなってしまいます。
翌年に実をつける新芽を残しながら、高くなった枝を落として、コンパクトに。
基本的にビワの剪定は枝の途中ではなく付け根で切ります。
不要な枝は赤マルの位置で切ります。
赤の矢印が新芽。収穫が終わると成長し、翌年にはこの芽に実をつけます。
青マルは実をつけた古い枝です。放っておいても問題ありませんが、きたなく見えるので、付け根で切りましょう。
ただ、どうしても《枝は残したいけど高さだけ抑えたい》という場合には、枝の途中の葉の上で切ればOK。切ったばかりの時は少し格好悪い形になってしましますが、葉を残して切ってあげれば、残した葉の脇から新芽がでてくるので、思い切って剪定しても大丈夫です。
新芽を出したい位置に一番近い葉の上5mmくらいのところで切ります。
外向きの葉の上で切ると新芽も外向きに出てくるので、樹形が綺麗に仕上がります。
ただし、夏以降に出てきた新芽の先には翌年実がつかない場合があるので注意が必要です。
ビワは性質が強く、どんどん成長するので、少々切り過ぎてしまっても大丈夫です。樹形を見ながら丁寧に、思い切って剪定しましょう。
主幹の更新
ビワの木は毎年こまめにしっかり剪定していれば、コンパクトな樹形を保つことができますが、剪定が弱かったり、剪定し忘れて放置してしまい、木が大きくなりすぎてしまったという場合もあると思います。
そんな時は、思いっきって主幹を切り、樹形を作り直すのも一つの手です。
方法は簡単で、下から1〜2段目の枝だけを残して、主幹をバッサリとノコギリで切ります。
強めに更新する場合は、赤矢印の部分で切り、新しく出ている枝を育てていきます。
また、黄色矢印部分で切り、すぐ下の枝を残す方法も可能です。
切った翌年は収穫量が落ちますが、新しい枝がすぐに伸びてくるので、2〜3年経てばしっかり収穫できるようになります。
まとめ
鉢植えビワの選定作業は樹形をコンパクトに保つだけでなく、風通しを良くすることで病害虫予防にも繋がります。
また、不要な枝を除去することで、栄養分を必要なところに集中させることができるので、株を丈夫にしたり、ひとつひとつの果実を大きくすることにも繋がります。
ビワは性質が強く、少々切り過ぎても枯れることはありません。難しく時間がかかると思われがちな剪定作業ですが、コツを掴めばサクサクっと終えることができるので、まずは慣れることが大切です。
しっかりと剪定を行い、美しい樹形を保ちながら、たくさんの美味しい実を収穫しましょう!
以上、参考になれば嬉しいです!ありがとうございました!