こんにちは、みにさんです。
フォックスフェイスという植物をご存知でしょうか?
フォックスフェイスはナス科の植物で、実は食べることはできませんが、観賞用としての価値は高く、秋には実が黄色くなり、ハロウィーンの装飾や切り花にもよく利用されます。
実を大きくしたり、実の数をたくさんつけようと思えば、地植えの方が向いていますが、プランターや鉢を使っても育てる事は可能です。この記事ではプランターを使ったフォックスフェイスの育て方を初心者にもわかりやすく解説します。
フォックスフェイス基本情報
フォックスフェイスは南米原産のナス科の植物で、別名『ツノナス』や『カナリアナス』と呼ばれています。花は地味で目立ちませんが、特徴的なその実は観賞価値が高く、秋のお庭を彩ります。
フォックスフェイスの名前の由来は、実の形がキツネのように見えるところからきています。有毒のため、実は食べることはできません。
■『フォックスフェイス』基本情報
・学名:Solanum mammosum
・ナス科ナス属
・別名『ツノナス』『カナリアナス』
・多年草(日本では一年草扱い)
・花期:7~9月
・結実:9~11月
フォックスフェイスの育て方
フォックスフェイスは生育旺盛で、根張りの勢いが強いため基本的には地植え向きですが、プランターや鉢での栽培も可能です。少し手間のかかるところもありますが、詳しく解説していきます。
種蒔き
種蒔きの適期は本来2~3月で発芽適温は25℃と高めなので、種から育てる場合はハウスや屋内でヒーターを使うなどの気温調整が必要です。
1ヶ所に2~3粒撒き、覆土は種が隠れる程度にし、発芽まで乾かないように水やりを行います。発芽まで約1週間くらいです。
直接ポットや鉢に種を撒いても大丈夫です。
5月に種蒔きを行い、栽培したことがありますが、実は小さめになってしまいましたが、しっかり結実し10月中頃には実も色づき始めましたので、少し遅れて種蒔きを行ってもなんとかハロウィーンには間に合うくらいの感じです。
自家栽培の取り種を何度か蒔きましたが、まったく発芽しませんでした。種は購入したものを使った方が無難かと思います。
種蒔きからの栽培が難しい場合は、苗からの栽培がおすすめです。4月ごろにホームセンターや品数の多い園芸店で苗が出回りますのでチェックしてみてください。
ポット上げ・植え付け
本葉が出たころポット上げを行います。しっかりした芽を1本だけを残して間引いたものを5号ポットに植え付けます。土は園芸用の培養土で大丈夫です。
草丈が30㎝くらいになったところでプランターへ植え付けを行います。フォックスフェイスは根張りが強いので、植付けは10号以上のプランターを使用し、土は赤玉と腐葉土を1:1でブレンドしたものに緩効性肥料を混ぜたものを使います。
支柱
風で倒れたり、折れたりしないよう支柱を立てます。草丈1mくらいまでは5㎜×1.2mの支柱を使い、草丈が1mを超えてくるころに1.8mの支柱を立てます。
仕立て
基本的に芯3本仕立てが栽培しやすいです。これ以上芯を増やすと実が大きくならないので、芯は3本以内にします。
元株と脇芽を下から2つ伸ばして3本仕立てにしていきます。
他の脇芽は摘み取っていき、伸ばすのは2本まで。
適芯
草丈が150~180㎝のところで摘芯を行います。適芯とは仕立てている株の先端部分の芽を取り成長を止めることです。
適芯を行うことによって、実に栄養を集中させ、実を大きくさせることが目的です。この作業はなるべく7月中には終わらすようにします。
指でつまんで折れば簡単に取れます。
水やり
フォックスフェイスは葉が大きく茂り、草丈も高くなるので、毎日たっぷり水やりを行います。鉢植えは水切れしやすいので、特に夏場は注意します。
また開花後に水が不足すると、結実しにくくなるので注意が必要です。
日当たり
日当たりの良い場所で管理します。ナス科の植物は日光が大好きなので、たっぷり日の当たる場所に置いてあげましょう。
追肥
肥料が切れると花つきや実つきが悪くなるので追肥を行います。7月と8月に緩効性肥料を土の中に入れますが、根が張っていて、土の中に入れにくい場合があるので、土の表面に置き肥でも構いません。
追肥の肥料は窒素(N)の多いものは避け、リン(P)の多いものを使用します。
葉の除去
実の色づきを促すために、実に日光がよく当たるよう余分な葉を除去します。葉の付け根からポキっと簡単に手で折れます。
結構思い切って葉を取っても大丈夫です。
フォックスフェイスの病害虫
病害はほとんど発生しませんが、風通しや日当たりの悪い場所で管理すると『うどんこ病』が発生する場合があります。『うどんこ病』が発生した場合はダコニール乳剤やサプロール乳剤を散布します。
害虫はアオムシやケムシ類に葉を食害される他に、バッタ類も葉を食べますので見つけ次第捕殺します。
花は咲くけど結実しない場合の原因と対処方法
ナス科の植物は花は咲くのに実にならないということがあります。その原因と対処方法について解説します。
原因1 水切れ
花は咲くのに実をつけずに花が落ちてしまう場合は、水切れが考えられます。フォックスフェイスは根張りがよく、プランターで栽培すると根づまりをおこしやすいため、水を上手く吸い上げられなくなりやすいので、水切れが起きないようにこまめな水やりがひつようです。
原因2 気象条件
気象条件によってもナス科の植物は花は咲いてもなかなか結実しない場合があります。
そんな時は、花にホルモン剤を散布することによって受粉、結実を促します。散布方法は花にシュッと1回だけスプレーするだけです。
一つ目の実をつけると、後から咲く花もつづけて実をつけやすくなるので、最初の実がなかなかつかない場合は、試してみてください。
本来はトマトの実つきを良くさせるためのものですが、ナスにも使えます。
10月以降の管理方法
実が色づき、葉を減らしたフォックスフェイスは、表面が乾いたら水やり程度に潅水の量を減らし、明るい風通しの良い場所で管理します。
寒さには弱く、霜にあたると枯れてしまうので12月以降は屋内に取り入れた方が無難です。
12月以降に屋内での管理が難しいようであれば、切り花にして花瓶に挿しておけば1月くらいまで観賞できます。
まとめ
【フォックスフェイス】をプランターや鉢で栽培する方法を解説しました.
実が黄色く時期が9月~11月ごろなのでハロウィーンの装飾にもピッタリです。また、切り花にすれば1月くらいまでもつので長期間、実を楽しめます。
少し作業が多く、やりがいがありますが、可愛らしい黄色い実がたくさんついた【フォックスフェイス】はお庭や玄関を華やかにし注目の的になるはずです。
以上参考になれば嬉しいです^^ありがとうございました。